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「週末、田舎に行く時間なんてない!」という人へ

週末田舎暮らしを楽しむ時間をつくる仕事のルール・暮らしのルール(4/5ページ)

馬場未織馬場未織

2017/10/12

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<暮らしのルール1>家事こそマルチタスクの能力を磨くチャンス


(c) buri327 - Fotolia

限られた時間でさまざまなことを集中してこなす家事は、なかなか高度な技が必要な仕事だと思っています。

忙しい時間帯の主婦は、みなそうでしょうけれど、それこそ夕方から夜にかけては千手観音状態ですよね。料理しながら、洗濯物をたたみながら、子どもの宿題を見ながら、隙を見てメールの返信も。それらは全部を言語化することはできないくらい精密にびっちり詰め込まれていて、まるでテトリスのようだなと思います。

フライパンが温まる間にバスタオルを5枚たたむ、料理を煮込む間にワイシャツにアイロンをかける、やかんに水を入れている10秒の間にもコップをしまったり冷蔵庫からものを出したり…。スキマ時間を駆使してこなしていきます。

実は、子どもたちが見るわたしというのは、仕事する姿ではなく全身を駆使した家事おばさんの姿ばかり。「ママってすごいよね…」と言われても微妙な気持ちになりますね。そして、そんな他人事のように褒めるんじゃなくて手伝ってほしいよと、目下指導中です。

これだけ読むと大変そうに見えますが、家事をスポーツやゲームのようにこなして、上達をひそかに喜ぶ、というのは悪くありません。漫然とやっているとくたびれるばかりの家事も、頭を使うとそこそこ効率的にできるようになります(あとは、疲れきったときに代わりになってくれる家族を育てておくことですかね。笑)

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<暮らしのルール2>一日一善掃除

掃除って、果てしないですよね…。ベーシックな片付けや床掃除だけでも大変なのに、気になればいくらでもきれいにするところがあるのですから。

「週末は念入りに掃除を!」という人もいるかと思いますが、週末田舎暮らしをしているとそれもなかなか立ち行かないものです。

そこでわたしは、「一日一善」ということで、毎日一カ所だけ、普通の掃除範囲以外のものを綺麗にすることにしています。それも、「今日は洗面所の鏡」「今日は鍋をひとつ磨く」「今日は冷蔵庫の一番下の棚を拭く」といったように、「ささやかな一カ所でいい」と決めて続けています。あれれ? みなさんは毎日やっていることかも? 笑。

ためるとやっかいなことを、分散して片付けていく。実はこれ、義母のアイディアです。たまにいいことを言うんですよね!

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この記事を書いた人

NPO法人南房総リパブリック理事長

1973年、東京都生まれ。1996年、日本女子大学卒業、1998年、同大学大学院修了後、千葉学建築計画事務所勤務を経て建築ライターへ。2014年、株式会社ウィードシード設立。 プライベートでは2007年より家族5人とネコ2匹、その他その時に飼う生きものを連れて「平日は東京で暮らし、週末は千葉県南房総市の里山で暮らす」という二地域居住を実践。東京と南房総を通算約250往復以上する暮らしのなかで、里山での子育てや里山環境の保全・活用、都市農村交流などを考えるようになり、2011年に農家や建築家、教育関係者、造園家、ウェブデザイナー、市役所公務員らと共に任意団体「南房総リパブリック」を設立し、2012年に法人化。現在はNPO法人南房総リパブリック理事長を務める。 メンバーと共に、親と子が一緒になって里山で自然体験学習をする「里山学校」、里山環境でヒト・コト・モノをつなげる拠点「三芳つくるハウス」の運営、南房総市の空き家調査などを手掛ける。 著書に『週末は田舎暮らし ~ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記~』(ダイヤモンド社)、『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』(共著・学芸出版社)など。

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