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「週末、田舎に行く時間なんてない!」という人へ

週末田舎暮らしを楽しむ時間をつくる仕事のルール・暮らしのルール(2/5ページ)

馬場未織馬場未織

2017/10/12

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日々の意識を少し変えてみる

それでも、ある目的をもって「時間がつくりたい」と強く思ったとき、日々の意識を少し変えることで、時間を生み出せることもあります。たとえて言うならそれは、ブタの貯金箱に1日300円ずつ貯金するようなものです。ごそっとまとめて生み出せなくても、塵も積もれば山となる。

たとえば、「週末田舎暮らしがしたい」と本気で考えることがあった場合、平日の時間の使い方を見直してみてはどうでしょうか。

以下にあげるのは、わたしが仕事と暮らしのなかで、時間をつくるために実際に意識しているルールです。

スケジュール管理のプロ!といったことではまったくないのですが、少なくともこの10年は週末に南房総に行く時間を確保することを意識してきました。また、3人の子どもを育てながら仕事をするという立場上、常に時間に余裕を持って臨まないと信用を失う局面があるため、時間づくりは常に意識してきました。もし、ご参考になれば幸いです。

<仕事のルール1>仕事は常に同時進行

わたしの場合は執筆の仕事が多いので、いくつかの原稿を掛け持ちで進めていることがほとんどです。その場合、ひとつを片づけてからひとつにかかる、という方法をとっていません。すべてに着手しておき、並行して進めていきます。

同時に違うことを進めていると、相対的な視点で振り返るので完成度が高くなる→手戻りが少ない、ということと、切り替えがあることでテンポよく仕事ができて早く進むのです。

ちなみに、子どもたちの夏休みの宿題の進め方についてもこのように指導をしています。着手しているものの続きをするのと、一から始めるのとでは、起動力がまったく違いますから、追い詰められないうちに起動しておくのです。

(おすすめ記事)
10年で900時間!週末田舎暮らしの移動時間に価値はあるのか

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この記事を書いた人

NPO法人南房総リパブリック理事長

1973年、東京都生まれ。1996年、日本女子大学卒業、1998年、同大学大学院修了後、千葉学建築計画事務所勤務を経て建築ライターへ。2014年、株式会社ウィードシード設立。 プライベートでは2007年より家族5人とネコ2匹、その他その時に飼う生きものを連れて「平日は東京で暮らし、週末は千葉県南房総市の里山で暮らす」という二地域居住を実践。東京と南房総を通算約250往復以上する暮らしのなかで、里山での子育てや里山環境の保全・活用、都市農村交流などを考えるようになり、2011年に農家や建築家、教育関係者、造園家、ウェブデザイナー、市役所公務員らと共に任意団体「南房総リパブリック」を設立し、2012年に法人化。現在はNPO法人南房総リパブリック理事長を務める。 メンバーと共に、親と子が一緒になって里山で自然体験学習をする「里山学校」、里山環境でヒト・コト・モノをつなげる拠点「三芳つくるハウス」の運営、南房総市の空き家調査などを手掛ける。 著書に『週末は田舎暮らし ~ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記~』(ダイヤモンド社)、『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』(共著・学芸出版社)など。

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