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レトロで可愛い東欧の雑貨たち(1)

食器、紙巻オルゴール、刺繍切手…。ハンガリーのおすすめ雑貨をご紹介(2/2ページ)

パップ英子パップ英子

2016/09/18

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ハンガリーのアーティスト集団が生み出す、「紙巻きオルゴール」の愛らしさ


出所 : (c)FinoMagazin ( http://www.finomagazin.com/ )

写真に映るのは、個性的な絵柄と無垢な木の手ざわりも心地よい、紙巻きのオルゴールです。

筆者がこの紙巻きオルゴールを知ったのは、ブダペストに移住して初めて迎えた冬のある日のこと。12月の間中、ペシュト側でずっと開催されていたクリスマス・マーケットを訪れたときでした。

これらの色とりどりな可愛らしい紙巻きオルゴールを販売しているのは、HoldNapután Művészeti Műhelyという、ハンガリーのアーティストグループによって結成されたワークショップ(アーティスト同士のクリエイティブ・ユニット)。彼らはオルゴールだけでなく、とても個性的なキャンドルやジュエリーも販売しています。


出所 : (c)FinoMagazin ( http://www.finomagazin.com/ )

写真をご覧ください。これは、ダイナミックなハート型の花びらやオレンジなどのフルーツを使って制作しているキャンドルです。このキャンドルは以前、クリスマス・マーケットをレポートしたときのコラムでもご紹介しました。とても大きく、個性的なデザインが可愛らしくて、火を灯さずにリビングにインテリア雑貨として長く飾っておきたくなりますね。

先ほどの紙巻きオルゴールや、こうした魅力あふれるキャンドルを制作するアーティストたちは、アーティストとして活動するだけでなく、さまざまな顔を持っています。たとえば、このオルゴールのペイントを主に手がける女性のアーティストはプロのミュージシャンでもあります。ほかにも、文学の教師をされているアーティストの方もいらっしゃるそうで、二足のわらじの方がほとんどなのだそうです。

このワークショップでは、そんな人生経験豊かなアーティストたち一人ひとりによる表現の自由を最大限に尊重するため、既成のオルゴール製品にはない味わい深さが生まれ、多くのハンガリー人たちを魅了しているのでしょう。

紙巻きオルゴールについてご存知のない方は、どのように音が奏でられるものなのか、以下の動画をご覧になってみてください。

ずっと眺めていたくなる、キュートなハンガリー切手たち


出所: (C)FinoMagazin( http://www.finomagazin.com/ )

ハンガリー雑貨で、最後に取り上げるのは、可愛らしいイラストが描かれた小さな切手たちです。ハガキや手紙に貼ってしまうのがもったいなくなるほど、可愛らしい切手たちも、ハンガリーを代表する素敵な雑貨のひとつです。

写真では表面の切手のみしか見えていませんが、この黒いシートのなかにそれぞれ同じ作者(画家)のイラストが書かれた切手が入っていました。

ハンガリーの刺繍切手は日本でも大人気

ハンガリーといえば、世界中のクラフトファンや雑貨ファンの方々にとって大人気なのが、カロチャ刺繍やマチョー刺繍といった、ハンガリーの二大刺繍をモチーフにした作品。なかでも、ハンガリーの刺繍切手は日本の雑貨ファンの間で大人気なんです。

東欧雑貨特集、第一弾としてハンガリー国内で特筆すべきアイテムをピックアップしてみましたが、いかがでしたでしょうか? ハンガリーのお隣の国ルーマニア、そしてチェコやポーランドといった東欧諸国の素敵な雑貨をこれからもご紹介していきたいと思います。

次回は、筆者の暮らすブダペストで最も有名なフェスティバルが開催されたため、そのレポート記事を2回にわたってお届けします。

ブダペストで最も有名なフェスティバルとは、9月8〜11日の4日間にわたってブダ王宮で開催された、ブダペスト・ワインフェスティバルです。

20年以上に渡り毎年1回、大々的に開催されるこのフェスティバルには、ハンガリー全土のワインが集まります。このお祭りの様子を、ワインアドバイザーである筆者のテイスティング・コメントを交えながらお伝えする予定です。

また、レポート後編では、ハンガリーワインの代表的な産地、トカイのとあるワイナリーにある、美しいヴィラのインテリアも取り上げますよ!

次回もどうぞお楽しみに!

★★★おすすめ記事はこちら★★★
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この記事を書いた人

“FinoMagazin”(フィノマガジン)主宰(編集長)

ハンガリー在住コラムニスト。 食品会社でワインインポーター業務に従事した後、都内の広告代理店に転職。コピーライター、ディレクターとして勤務。百貨店やデパート、航空会社、ベビー・ブランド等のクリエイティブ広告で、インテリア製品のコピーライティング、ディレクション等を数多く手がける。 2013年、夫の国ハンガリーに移住後も育児に奮闘しながら執筆業に邁進。日本の雑誌(出版社)でハンガリー紹介記事(取材・撮影・文)を担当。また、自身とハンガリー人クリエイターとで運営するブダペスト発ウェブメディア“FinoMagazin”でもインテリアを含めたライフスタイル全般コラムを連載。美容メディアにてビューティ・コラム連載、その他、企業のWEBサイトや企画書制作、日本のTV局、広告代理店、メーカーからの依頼でハンガリー現地ロケ・コーディネート等、多岐に渡る業務をこなしている。 自身主宰のハンガリー情報WEBメディア “フィノマガジン” http://www.finomagazin.com/

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