【京都で愉しむセカンドライフ】今年も宴会はダメでも一度は行きたい京都の桜スポット(3/3ページ)
奥村 彰太郎
2021/03/10
五重塔とコラボレーション東寺の不二桜
東寺の不二桜
東寺の五重塔は新幹線からも見える日本一の高さを誇る木造建築。この五重塔を前に咲き誇る樹齢120年超の巨大な枝垂れ桜は見応えがある。
「不二桜」と名付けられた八重紅しだれ桜は、弘法大師が唐から帰朝1200年の記念にあたる2006年に、岩手県盛岡市の旧家にあった桜を東寺信徒総代から、東寺に寄贈され移植されたもの。高さ十数メートルはある巨木の桜が満開になると、五重塔と並んで美しさを共演する。
桜並木を堪能する石清水八幡宮と背割堤の桜
石清水八幡宮
都の南西に位置する石清水八幡宮は、平安時代から国家鎮護の社として、天皇の行幸が行われた歴史ある神社。京阪電車 石清水八幡宮駅からケーブルカーで上がる男山の山上にある。エジソンが発明した白熱電球は、この男山周辺の真竹を使ったとのこと。境内にはエジソン記念碑がある。
八幡宮の近く、木津川と宇治川を隔てる堤防「背割堤」には、200本以上のソメイヨシノの並木が1.4キロ続き、満開の桜のトンネルの中を歩く感覚だ。桜並木を一望できる展望台からの眺めも圧巻だ。
遅咲きの御室の桜
御室桜
仁和寺では4月中旬に遅咲きの御室桜を楽しむことができる。仁和寺は皇室ゆかりの門跡寺院、創建した宇多天皇が出家して仁和寺に入ったことで御室御所と称したことから、仁和寺一帯を御室と呼ぶようになったとのこと。御室桜は樹高が低く、目の高さで身近に花を観賞できる。
京都の桜の名所は、まだまだ紹介しきれない。清水寺や高台寺、天龍寺、平野神社など有名な神社仏閣はもちろんのこと、ガイドブックにあまり紹介されていない桜スポットも数多い。河津桜や緋寒桜など早咲きから、御室桜のような遅咲きまで様々な種類があり、3月から4月にかけて各地で桜を楽しめる。京都にいると自転車で走り回るだけで、春の華やぎを感じられる。コロナ禍のため宴会はできないが、屋外で三密を避け、これまでとは違った、まさに桜を愛でることを楽しみたい。
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この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー&キャリア・カウンセラー
1953年東京生まれ、東京都立大学卒業、株式会社リクルートに入社。進学や住宅の情報誌の営業や企画・人事・総務などの管理職を務め、1995年マネー情報誌『あるじゃん』を創刊。発行人を務めた後、2004 年 ファイナンシャル・プランナー&キャリア・カウンセラーの資格を活かし、“キャリアとお金”のアドバイザーとして独立。企業研修の講師や個別相談を中心に活動中。大学の非常勤講師も務める。東京と京都のデュアルライフを実践中。