賃貸経営における永遠のテーマ「空室対策」――入居者の募集広告をチェックしていますか?(3/3ページ)
廣田 裕司
2021/10/20
大家さん自身でできる募集広告
数年前までは、入居者募集サイトへ直接大家さんが広告を掲載することはできませんでした。しかし、最近は、大家さんが直接入居者募集サイトに広告を掲載できるサービスが登場し、大家さんが自ら募集広告を掲載することが可能になっています。
直接募集広告を掲載できるサービスを紹介します。
〇ウチコミ!
大家さんが直接入居者さんを募集できるサイトです。募集しているお部屋に興味を持ったお客さんと直接やりとりができ、お部屋の魅力をお伝えすることが可能です。ウチコミ!でお部屋を契約した場合、入居者さんには仲介手数料が発生しないのが、ウチコミ!でお部屋を探す入居者さんのメリットです。
賃貸契約に関しては、管理会社か、サイト運営者の指定する宅建業者(エージェント)が賃貸契約を締結してくれるので安心です。掲載は無料で、入居者が決まったときに料金が発生します。
〇Echoes
Echoesは、大家さんが直接3大ポータルサイトなどに募集広告を掲載することができるサービスです。広告枠を大家さんが購入するので、確実にポータルサイトに掲載することができます。また、掲載した広告の反響情報や内見されたお客さまの感想がフィードバックされます。
賃貸契約に関しては、管理会社さん依頼することもできますし、サイト運営者に依頼することも可能です。
費用は、一部屋の募集情報を1カ月間掲載して、3300円(税込)です(複数のサイトに掲載されます)。間取り図作成や写真撮影のオプションがあります。
※料金は、2021年10月現在
〇その他
不動産専用のサイトではありませんが、無料広告掲示板の“ジモティー”も募集広告を掲載できます。また、物件紹介用の動画を撮影し、YouTubeなどの動画共有サイトで募集をするものよいと思います。
まとめ
入居者募集広告は、お部屋を探している人にお部屋の魅力を伝え、問い合わせや内見につなげるための手段です。
お部屋の魅力を一番分かっているのは大家さんです。入居募集は不動産屋さん(管理会社さん)に任せっぱなしにしないで、大家さんが「自分ごと」としてとらえ積極的に入居者募集に関与しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を書いた人
「合同会社アップ」代表 「行動する大家さんの会」代表
妻の実家の賃貸事業を引き継ぎ、賃貸経営に関わるようになる。サラリーマン時代の経験を活かし、原状回復費の低減、稼働率アップに成功。賃貸経営での経験をベースにセミナー講師としても活動。2014年大家仲間と一緒に、管理会社「みまもルーム」設立に参加。大家さんとしての経験、不動産業者としての経験を活かし、大家さんの賃貸経営をサポートする会社「合同会社アップ」を設立。大家さんのサポート活動を展開中。