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賃貸経営における永遠のテーマ「空室対策」——賃貸経営とDIY(2/3ページ)

廣田 裕司廣田 裕司

2021/09/16

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DIYでリフォーム工事を実施するときの注意点

品質の確保
リフォームするお部屋は、入居者さんに家賃を払って住んでいただく部屋、つまり商品なので、入居者さんに満足していただける程度の工事品質(仕上がり)の確保が必要です。「素人の工事なので多少を仕方ない」という言い訳は通用しません。

安全の確保
現場での工事は、カッター、のこぎりなどの刃物や、脚立を使用した高所作業があり、危険が潜んでいます。DIYでコストダウンを図っても、大家さん自身がけがしては意味がありません。現場での作業をする際は安全に気を配る必要があります。

コンプライアンス
電気工事、設備工事など資格がないとできない工事があります。また、改造すると建物の構造上の問題が生じる部位や、使用する場所によって材料に法律上の規制があります。建物の構造や建築基準法などの関連法令に関する知識が必要になります。

DIY賃貸借

賃貸住宅の部屋でも、自分好みにリフォームして住みたいという人が増えているようです。このようなニーズを受けて、最近は部屋を入居者さんの好みに合わせて改造することができる賃貸住宅が提供されるようになってきました。

入居者さんによって改造可能な物件を、国土交通省では、「工事費用の負担者が誰かに関わらず、借主の意向を反映して住宅の改修を行うことができる賃貸借契約やその物件」をDIY型賃貸借と定義しています。DIY型賃貸借での、契約当事者間でのトラブルを未然に防止するために、ガイドブックや契約書書式例を公開しています。

次ページ ▶︎ | DIY型賃貸借のメリットとデメリット 

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この記事を書いた人

「合同会社アップ」代表 「行動する大家さんの会」代表

妻の実家の賃貸事業を引き継ぎ、賃貸経営に関わるようになる。サラリーマン時代の経験を活かし、原状回復費の低減、稼働率アップに成功。賃貸経営での経験をベースにセミナー講師としても活動。2014年大家仲間と一緒に、管理会社「みまもルーム」設立に参加。大家さんとしての経験、不動産業者としての経験を活かし、大家さんの賃貸経営をサポートする会社「合同会社アップ」を設立。大家さんのサポート活動を展開中。

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