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中古マンション投資の物件選び――100%パーフェクトな物件がないことを心得よ(2/2ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2020/11/16

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加点方式と減点方式で物件をチェック

では、どうのように合格点を付けるか?

わかりやすいのは、沿線、駅からの距離、周辺の雰囲気といった立地、物件の築年数、階数や部屋の向き、設備、管理状態、価格など項目ごとに配点していく「加点方式」です。

加点方式のポイントは評価項目をあまり細かくしないことです。10項目から多くても50項目ぐらいするのがよいでしょう。また、配点を均等にするのではなく、自分が重視したい項目に多めに配点するなどすることで、その物件の個性が見えてきます。

もう1つが、「減点方式」です。

加点方式同様、各項目に配点してそこからダメなところをマイナスしていくものですが、減点方式は加点方式より項目を細かくすることがポイントになるでしょう。人は加点方式にすると、自分の思い入れが混じって点数が甘くなります。しかし、減点方式は点数を辛くするといいます。つまり、どちらかというと、減点方式のほうが客観的な点数が出やすいというわけです。

入居者の立場で想像し、自らも楽しむことが大切

その物件を購入するかどうかの判断は、なかなか難しいものです。

今ご紹介した加点方式や減点方式というのは、その物件を総合的に判断するための方法です。言い換えれば、世間一般での評価になります。しかし、「家/部屋」というのは、そこに住まう人の個性が出てくるものです。

総合的に判断することも重要ですが、「どんな人だったこの部屋に住みたいと考えるか」というようにそこに住む人のライフスタイルを想像してみるのも1つの方法です。あるいは、「自分だったらこの部屋に住みたいと思うか」というような住む人の立場で、自分なりの選ぶ基準や優先順位を決めることも大切です。

そして、物件の購入判断を単に金銭的な収益で見るのではなく、そこ住む人がどんな生活をするのか、そのライフスタイルを想像しながら、自らも楽しむことも忘れないでください。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

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