タワーマンションだからこそ賃貸で住みたい?男女300名への興味深いアンケート(3/3ページ)
ウチコミ!タイムズ編集部
2019/08/22
ところで、賃貸住宅では、物件のもつ尖った個性が市場に歓迎されている例が意外に多く見られます。
それらは、凝ったテーマを設定するなどデザインにこだわった物件だったり、ガレージハウスのような趣味性の高い機能をもつ物件だったりします。
ですが、そういった尖った個性は、住む人自身の好みや心の変化によって、時間とともに存在価値を変えていくものです。平たくいうと、いつかは飽きられる、必要がなくなるということです。
そのため、売買物件で尖った個性をアピールすることは、営業上なかなかの冒険です。尖った個性へのときめきは、短いにせよ多少長いにせよ、一過性のものであることをユーザーの側こそがよく認識しているからです。
一方、それが賃貸であれば、ユーザーは「飽きてしまうリスク」から解放されます。
そのため、尖った個性にあふれる物件については、所有するよりも賃貸のかたちで好きな時間だけその価値を享受したい、そんなニーズをおそらく多くの人が持っています。それをねらい、市場から引き出してガッチリと掴むことも、賃貸経営の面白さのひとつです。
そこでいえば、タワーマンションは、低層階は別として、高層階は「景観」という価値に特化した大変強烈な個性をもつ物件といえるわけです。
マンション全体について問われれば、借りるよりも買う方がよいという人が多くても、タワーマンションに限ると賃貸派が増えてくる、これはすなわちとても理にかなった話なのだともいえるでしょう。
(文/朝倉継道 参照元/株式会社MayLightプレリリース 画像/123RF)
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。