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中古マンション投資での価格交渉――値引きの可能性が高い売り手と、低い売り手をどう見極めるか?(2/2ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2020/07/09

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値引きの多い物件にある落とし穴

3つ目は、持ち主が高齢化、あるいは相続はしたけれど、管理が面倒になり手放したいという「処分型」です。

このタイプは、物件に対する思い入れもあまり深くなく、むしろ売れないことによる固定資産税や管理費、修繕積立金など支出は避けたいと思っている場合もあります。価格よりも処分したい気持ちが先行している人が多いので、売り出し価格からよほど乖離しなければ値下げ交渉に応じてもらいやすい方たちです。

4つ目は、急な資金を必要としている方や、ローンの支払い、あるいは固定資産税や管理費、修繕積立金などを滞納し売却を迫られている「窮地売却型」です。

こうしたタイプは、売らなくてはならない、何としても売却したいわけ方たちです。しかも、多くの場合は時間も切られています。任意売却ができなければ、競売にかかり二束三文で買いたたかれる可能性もあります。そのため価格交渉はしやすく、好条件で購入できる可能性が高くなります。ただ、気をつけたいのは売却価格を減額できても、滞納している管理費や修繕積立金は別にされていることもあるため、こうした点はくれぐれもは注意が必要です。

いずれにしても、こうした売る側の情報や事情などを知るには営業担当者に確認してもらうしかありません。そこで良好な関係や、やり手の営業担当者であればそうした情報を入手して教えてくれるものです。失敗しない中古マンション投資では、こうした自分のブレーンを作っておくことも必要です。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

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