通気断熱WB工法

WB工法の2つの働き
通気断熱WB工法の「WB」とは、「ダブルブレス」の略です。2つの通気層を作ることが通気断熱WB工法の特徴になります(以下、WB工法)。
もともとWB工法は、高気密高断熱工法と在来工法の弱点を克服するために開発されました。WB工法では、基礎部分と屋根の棟に形状記憶合金の自動開閉装置を取り付け、壁の中で通気が行われるように家を設計します。夏は床下のひんやりした空気が外気と混ざって壁の中を上昇し、屋根から抜けていきます。この「空冷断熱」により、室内の温度上昇をある程度抑えることができます。また、無駄な湿気も屋根から出て行きます。
冬には形状記憶自動開閉装置は閉まります。すると通気層は保温層に変わります。冷たい外気は遮断され、壁の中では空気が動きにくくなるので、結果として断熱性がアップします(保湿断熱)。
化学物質や湿気などを排除する
WB工法の家は常に穏やかな換気を行っている状態になるので、有害物質や結露を防ぐことができると言われています。生活臭も屋外に排出されます。化学物質や臭いは水分に溶けやすいので、湿気と共に出て行くのです(WB工法の家では内壁が透湿性になっているので、湿気は壁を通過して通気層に流れます)。このため人体に悪影響を及ぼすシックハウス対策効果が期待できます。機械換気を使用していない密閉した状態でWB工法の住宅と一般的な住宅を比較した実験では、WB工法ではホルムアルデヒド(シックハウス症候群の誘発要因の一つと言われている有害物質)が約48時間後に厚生労働省の指針値(0.08ppm)以下に下がったことが確認されています。また、通気を良くすることは結露を防ぐことにつながりますし、湿気によって建材や家具などが劣化することを防ぎます。これは住宅の耐久性向上に貢献します。さらにWB工法では機械換気も必要ないので、省エネ効果も期待できます。夏でも冬でも室温がある程度維持されるので、エアコン代を節約することも可能です。
WB工法のデメリット
WB工法は平成10年に開発された新しい工法です。歴史が浅いためデメリットに関する情報は多くありませんが、ネットで検索すると、
  • 専用部材費などが必要なので初期費用がかかる
  • 期待したほど夏は涼しくならず、冬は暖かくならない
などの報告が散見されます。室温について、ある会社では夏の外気温が約35℃のとき室内温度は約29℃、冬の外気温が約-5℃のとき室内温度は約20℃というデータを示していました。この温度を快適と感じるかどうかは個人差があるでしょう。ただ、湿気を排出することは夏の蒸し暑さを防いでくれますし、カビも生えにくいので、ユーザーの評価も高いようです。また、通気によって室内の温度をコントロールする通気断熱WB工法は寒冷地には不向きですが、高温多湿な地域には向いていると言えるでしょう。
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