建物内部の断熱について

断熱材

建物内部(クラック)について補足

今回は、建物内部の④断熱についてですが、ちょっと前回のクラックについて、補足させていただきます。建物内部に係るクラックがある場合には、軽微なクラックであれば、石膏ボードによるずれですので、直ちにどうにかなってしまうということではないのですが、クラックの程度が著しい場合には、地盤の不同沈下によることが挙げられます。また、隣地で建物の取り壊しの際に、その振動などで、建物内部にクラックが生じることも多々あります。また、近隣でマンションなどを建てる場合には、地下深くまで掘削するため、地下水脈に到着し、多量の地下水が当マンション建築現場へ流れ込み、そのため、地盤が不同沈下することもあります。地盤については、別途機会を設けて記載させていただきますが、建物内部のクラックだけでもいろいろな原因を見て取れますので、専門家への調査をお勧めいたします。ここまでが、前回の補足になりますので、今回は断熱について、記載致します。

断熱

皆さん、建物断熱?それがどうしたの?とお思いになるかもしれません。 しかし、この断熱材がしっかり充填されていない!または、剥がれている!ということがあると、のちのち大変なことになる恐れがありますので、今回はその話をさせていただきます。

断熱材がしっかり充填されてなかったり、剥がれていたりすると、建物内外に気温差が生じ、壁の内部に結露が発生する可能性が高くなります。しかも、その傾向は冬に多くみられ、気温差が激しいところでは、その水をふき取ると、雑巾で軽く絞れるくらいの水が発生する場合もあります。

水が発生するということを書けば、いつもお読みいただいている方でしたら、すぐ、次はどうなるかは、お察しいただけると思います。

そうです。腐朽菌の発生!そして、さらに悪化するとシロアリの発生です。この状態になるとシロアリに食われた土台や根太などは、耐震性を確保できず、地震の際には倒壊してしまう恐れが生じます。

ですので、断熱を甘くみてはならないと言えます。たかが結露、自然現象だからしょうがないことではないということになります。そのような結露を発生しないようにするために、手軽にできる方法としては、換気をこまめにすることです。空家などの使用していない家について、劣化が激しくなる原因の中に、管路などを使わないことによる劣化以外に、換気していないこともその理由に挙げられます。

そもそも断熱材が隙間なくしっかり充填されているか否かのチェックには、壁などを剥がした破壊検査になるのでしょうが、住宅診断では非破壊検査のため、判明できないこともあります。ただし、サーモグラフィーなどを活用することにより、建物内外の気温差から、断熱材の欠落などを判明できる場合もありますので、住宅診断士などへの専門家への調査ご依頼をお勧めいたします。

皆様のお持ちの物件で空室がある場合には、結露対策という観点からも定期的な換気などをお勧めいたします。 次回は床下について記載させていただきます。今後とも宜しくお願い致します。

この記事のコラムニスト

皆川聡
皆川聡(不動産鑑定士)
株式会社あおい不動産コンサルティング。大手不動産鑑定会社、株式会社三友システムアプレイザルに従事し、その後独立。
不動産鑑定業務が主ですが、住宅診断(ホームインスペクション)も対応しております。財務諸表・会社法・税務等についても、スキームに応じた鑑定評価の立ち位置を認識しております。相続・事業承継関係等にも勿論対応させて頂きます。
賃料の評価・査定につきましても、数多くの案件を携わっており、得意にしております。
[担当]物件調査
皆川聡は個人間直接売買において物件調査により権利関係の確認をします。