住宅ローンをフルローンで組むのは危険? そのメリット・デメリットは?(1/5ページ)
斎藤 岳志
2017/06/27
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「物件価格の2割を頭金で用意する」は昔の話?
「マイホームを購入する前には、2割の頭金を用意してください」
住宅展示場などで行なわれているマイホーム購入の相談会などで、こんな言葉を耳にすることがあります。
借入れる金額が少なければ、毎月の返済額は少なくなるので、家計の負担を抑えるためには、これは理にかなった考え方と言えるでしょう。
ですが、ご家庭の状況によっては、必ずしも頭金を貯めてから購入するばかりが正しい選択だとは限りません。
近年、かつてなかったほどの低金利で、住宅ローンを借りることができる状況が続いています。そして、この状況を住宅購入の絶好の機会ととらえて、あえて頭金を入れずに住宅を購入する方も増えています。
フルローンで家を買うというのはどういうこと?
頭金を入れずに住宅を購入するというのはどういうことでしょう?
簡単に言えば、家の価格と同額の住宅ローンを組んでマイホームを購入するということです。このように、物件価格の100%を借入れで賄うことを「フルローン」と呼びます。
頭金のためにまとまった貯蓄がなくても、銀行がその担保価値を高く評価してくれる物件であれば、頭金なしで住宅ローンを組んでマイホームを手に入れることができるのです。
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。