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元請けと下請けという業界構造の問題点(1/2ページ)

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■世間にあふれる元請け・下請け

元請け、下請けという言葉はあちこちで聞いたことがあると思います。一般の会社取引でも元請け、下請けは存在しますし、IT業界や工場などでも同様です。建築のジャンルでは、お客様と直接工事の契約を結ぶことを元請けと言います。元請けした業者自体のことも「元請け」と呼ぶことが多いですね。

これに対して下請けとは、元請けから仕事を引き受けること、仕事を代行することを言います。元請け同様、下請けした業者自体のことも「下請け」と呼ばれたりします。ちなみに、下請けからさらに仕事を引き受けて代行する者のことは「孫請け」と言います。

■施工体制が問題に

元請け・下請け構造はどこにでもあるものです。しかし建築のジャンルでは、これがしばしば問題の温床となっています。特に住宅を新築する場合は注意しておかないと、欠陥住宅を売りつけられることにもなりかねません。

基本的には、元請けが施工してくれるなら問題はありません。元請けと打ち合わせをし、工事計画や工事内容、金額やスケジュールなどを決定し、契約を結ぶ。後は計画通り進んでいるか、内容は契約通りかなどをチェックするだけです。

しかし、下請けが施工する場合は事情が異なってきます。まず、下請けは基本的に元請けから仕事を依頼されているのであって、雇い主は建築主(あなた)ではありません。つまり、建築主からプランの変更を依頼されたり、仕上げを変えてくれと言われても、指示に従うことはできないのです。もし指示に従ってくれた場合は、別料金の仕事として処理されていることもありますので、トラブルを避けるためには注意が必要になります。

さらに、ハウスメーカー(住宅会社)の施工体制が問題となる場合もあります。ハウスメーカーによっては、一括下請け業者に仕事を丸投げしていることがあります。実は建設業法で一括下請けは禁止されているのですが、なかなかなくならないようです。さらに、下請け業者は実際の仕事を孫請けに請け負わせる場合があります。

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この記事を書いた人

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