ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

マンション投資で失敗する人と成功する人の違いはここにあらわれる(2/2ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2021/12/21

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

区分マンション投資で失敗しない大原則

しかし、あくまでも投資目的というのであれば、重要なのは最初に持った「目標を失わない」という原点に立ち返ることです。その目標を新たものにして、目標そのものを大きくするということもあるでしょう。しかし、物件を増やし続けることを目標にすべきではありません。

また、新たな物件を次々と手に入れたいという気持ちが強くなると、最初のうちは慎重に物件選びをしていたものが、物件選び自体がだんだんとおろそかになります。それまでは100点満点とまではいかなくても70~80点とより厳しい目で見ていたものが、「まあ、この物件ならいいか」と50点ぐらいでも購入してしまうようなことにもなってしまいます。

では、何を目標にすべきか――。

やはり重要にすべきは「収益」だと私は思っています。具体的には、年間収益の目標や将来、必要と考える収入額を得るためにどうするかといったことです。

当然のことですが、区分マンションは築年数が経てば経年劣化し、修繕費がかさんできたり、場合によっては空室を避けるために家賃値下げの必要も出てくるでしょう。もちろん、そうならない物件を探すわけですが、絶対にそうならないとは限りません。

そして、そういった物件は、収益率が下がってきます。であれば、場合によっては収益率の低い物件を売却、収益率の高い物件への買い換えも考慮する必要も出てくるでしょう。

そのためオーナーとしては常に自分の持つ物件の収益率に目を配ることが必須です。そして、いざというときのために収益率の高い物件、つまり人気の物件や、そのときどきのトレンドをつかみながら物件を見る目を養っておく。

これがマンション投資に成功する人、失敗する人の違いだと思うのです。

【この著者のほかの記事】
賃貸管理会社から見た「買ってはいけない物件」の条件とは?
賃貸経営 空室リスクへの「備え」と空室期間短縮のとっておきの方法
マンション投資でサブリースが必要ないこれだけの理由

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

ページのトップへ

ウチコミ!