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不動産投資ローンはハードルが高い?

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Miami Skyline - view from Key Biscayne

不動産投資を志したとき、よほど資金が潤沢な人でないかぎり、一度は不動産投資ローンを考えたことがあると思います。この項では不動産投資ローンの仕組みとメリット・デメリットについて解説します。不動産投資ローンの利用を考えている人、ローンの見直しを考えている人のご参考になればと思います。

不動産投資ローンは「アパート投資やマンション投資といった事業に対する融資」のことで、個人に対する貸付である住宅ローンとは異なります。住宅ローンの場合は本人の年収、つまり返済能力に基づいて融資を決めますが、不動産投資ローンの場合は事業の採算性などが重視されます。また、住宅ローンであれば住居を買うわけですから、住む所を守らなくてはならないので返済を滞らせることは少ないと考えられますが、不動産投資ローンの場合の不動産は投資対象でしかないので、ローンの審査が厳しくなります。また、住宅ローン金利は約2〜4%であるのに対し、不動産投資ローンは約2〜9%と幅があります。

不動産投資ローンのメリット・デメリット

不動産投資ローンを組むことのメリットは、自己資金がなくても投資を始められることです。金融機関から不動産購入資金を融資してもらうことができますので、資金が貯まるまで待つ必要がなくなります。良い物件があれば、すぐに投資を始められます。
もう一つのメリットは、投資にレバレッジを効かせられることです。少ない投資金額で高い利回りを得ることができれば、全額が自己負担ではないわけですから、それだけ利益を得ることができます。

デメリットは、まず空室があるとローンの返済が厳しくなること。ローンの返済は毎月の家賃収入から返済していく人が多いですよね。その場合でも、空室の有無に関係なくローンの返済は続けなければなりません。万が一、ローンの返済ができなくなると、任意整理や自己破産などの債務整理をする必要が出てくる場合があります。また、ローンの返済途中で物件を手放す場合は、ローンの残債を支払う必要が出てきます。

メリットとデメリットを考え合わせると、不動産投資ローンを利用する際は返済シミュレーションを念入りに行っておいた方がいいことがわかります。また、「有り金を全部注ぎ込んで不動産投資ローンで勝負!」といったギャンブル的な要素はできるだけ排除し、手元にある程度の資金がある状態で始めることが望ましいと言えるでしょう。

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この記事を書いた人

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