知っておきたい補償と保険金の仕組み(1/4ページ)
平野 敦之
2018/08/22
火災保険にかかるリスク
住まい(店舗なども含む)や所有している物件にかかるリスクは実にさまざまです。火災保険の内容の前にその物件にかかるリスクの確認は火災保険の設計の第一歩です。
・賃貸物件の賃借人
自分で所有する家財への損害、家主及び近隣への損害賠償
・持ち家の所有者
所有する建物や家財への損害(店舗などの場合は商品や設備什器等)、近隣等への損害賠償
・賃貸アパート、マンション、ビルオーナー
所有する建物の損害、物件を借りている賃借人やテナント・近隣等への損害賠償、事故などの際の空室リスク
一般的に建物や家財などはモノの補償、第三者へは与えた損害に対する補償、家賃などはその他の補償という区分けになります。
火災保険は都道府県別による所在地、建物の構造(3区分)、その用途(住宅や店舗等)などによって保険料が変わります。
例えば自宅兼店舗で中華料理店を営んでいたが、お店を閉鎖して用途が住宅のみになった場合は、用途変更の手続きが必要です。このケースでは中華料理店という職業割増がなくなるため火災保険料は安くなります。逆に店舗の開業など事業を営む場合は、住宅用の火災保険ではカバーされないことがあります。
この記事を書いた人
平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp