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WIC(ウォークインクローゼット、ウォークインクロゼット)

歩いて入れるクローゼット
WICとはウォークインクローゼット、またはウォークインクロゼットの略称です。「えっ、WICなんて聞いたことがない」という人も多いでしょうが、「ウォークインクローゼット」は文字数が多いため、文章ではよく使われるようです。
ウォークインクローゼットとは、文字通り「歩いて入れるクローゼット」のこと。和風に言えば「衣類の押し入れ」ということになるでしょう。当然、ある程度の大きさになります。 衣装ダンスや衣装戸棚であっても大型なことはありますが(ワードローブ)、こちらは家具のニュアンスが強くなります。ウォークインクローゼットは「造り付け家具」、もしくは部屋の一種という認識になります。
メリット・デメリット
新築一戸建てだけではなく、注文住宅であっても様々なウォークインクローゼットを発注することができるハウスメーカーもあります。また、最近は賃貸であってもウォークインクローゼットを備えている物件が増えているようです。
ウォークインクローゼットの1番のメリットは収納量の多さです。一般的なクローゼットよりも確実にたくさんの衣類が納められます。スペースが余ればスーツケースを置いたりお気に入りの帽子などをディスプレイすることもできるでしょう。衣類関係をひとまとめにしておけますし、寝室と組み合わせればすぐに着替えることもできます。姿見を置いておけば服のコーディネートにも役立つでしょう。
そして衣類関係をひとまとめにしておけるということは、部屋がすっきり片付くということ。ワンルームなどに住んでいると衣類が増えすぎてハンガーラックやタンスなどを買い足したりすることもあるでしょうが、ウォークインクローゼットがあれば部屋を整頓するのが容易になります。
デメリットとしては、設置に費用がかかることが挙げられます。また、部屋が一つ増えることになるので、照明なども備えなければならないでしょう。後付けでウォークインクローゼットを設置する場合は、希望通りの形にできないこともあります。
さらに、ウォークインクローゼットは造り付けなので、予想外にデッドスペースができてしまうことがあります。デッドスペースができてしまうということは、それだけ収納力が低くなってしまうということ。もちろん、最近ではバリエーション豊かな収納家具などが販売されているのである程度補うことはできるでしょうが、できるだけ設計時に使い方を熟考しておきたいものです。