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アコーディオンカーテン

蛇腹のような仕切り壁
日本家屋の仕切りと言えば、引き戸、障子、襖(ふすま)などですが、近年では西洋建築の影響もあり、様々な仕切りが日本の住宅でも見られるようになりました。
アコーディオンカーテンとは、仕切り壁が折りたたむように伸縮する可動間仕切りのことです。英語でもaccordion curtainと呼ばれています。アコーディオンの名のとおり、壁になる部分は蛇腹のような構造をしており、コンパクトに収納することができます。壁ではなく、部屋を仕切るカーテンのように使われることもあります。
日本家屋でも衝立(ついたて)という家具があり、後ろで着替えたり部屋を仕切ったりするために使われるのですが、使わない時は丸ごと片付ける必要があります。屏風であれば折りたたむこともできますが、アコーディオンカーテンほどコンパクトにはならないかもしれません。
後からアコーディオンカーテンを取り付けようとすると簡単な工事が必要になりますが、突っ張り棒で手軽に装着できるタイプのアコーディオンカーテン発売されています。
様々な可動間仕切り
アコーディオンカーテン以外にも、可動間仕切りには様々な種類があります。
ポピュラーなのはパーテーションでしょうか。パーテーションには「ハイパーテーション」「ローパーテーション」「移動パーテーション」があり、ハイパーテーションは床から天井まで区切るタイプ。主に部屋を完全に分けたい時に使われ、音もある程度遮断できます。会議室などに多く見られます。
ローパーテーションはいわゆる衝立。パーテーションと天井の間に隙間があり、音は隣に漏れますがある程度の開放感があります。
移動パーテーションは下にキャスターが装着されたパーテーション。他のパーテーションより移動が楽にできるため、一時的な仕切りに利用されます。
可動間仕切りのメリット・デメリット
可動間仕切りのメリットは、何と言ってもフレキシブルに空間を使えること。例えばリビングのスペースを仕事場として区切ることもできます。また、子供の成長に合わせて部屋の区切りを変える、ライフステージに合わせて変えるといった使い方もできるでしょう。プライバシー空間を手軽に作れるので、着替えや電話のスペースとして活用することもできます。
デメリットとしては、開放感が失われやすくなること。1部屋を2部屋に区切れば当然それぞれのスペースは狭くなります。開放感を得る方法としては、半透明の間仕切りを使う方法がありますが、プライバシー性は低くなります。また、間仕切りを設置するとコンセントや照明などが足りなくなる場合もあるので、追加工事が必要になる場合もあります。